朝晩が冷え込むようになったら本格的な手帳の季節。
手帳マニアにとっては、来年の手帳をどうするかという重要な会議の時期でもある。
最近は「手帳会議」という言葉もある界隈では定着してきているが、「自分も手帳会議をしてみたいけれど、どうやっていいかわからない」という方のために、誰にも頼まれていないが勝手に説明してみようと思う。
といっても、あくまで私のやり方なので、これが絶対的なものとは思わないでいただきたいが、もし何かの参考になれば。
手帳会議とは
そもそも手帳会議とは、来年の手帳やノートについて、「どんな手帳・ノートをどういう用途で使うか」を検討する会議のことである(手帳界隈では、ね)。
長年愛用している手帳やノートがあって、特に運用に不具合がなく、「来年もコレに決まり!」という場合には、手帳会議は不要だ。
でも、
- 今の手帳やノートの運用があまりうまくいっていない
- もう少し生活や仕事をうまくいかせたい
という場合は検討したほうがよいと思う。
なお、会社員が在宅フリーランスになったり、主婦がまた働きはじめたりするなど、大きく生活が変わる場合も手帳を見直したほうがいいことも多い。
だが、それは新生活が始まってからのほうが、具体的に「こんなスケジュール管理ができたらいいな」ということがわかるので、それからでも遅くないだろう。
手帳会議に必要なもの
手帳会議に必要なものは紙とペンだけ。
要は頭のなかでごちゃごちゃ考えるより、紙に書き出して客観的に眺めてみようということなので、A4の紙数枚とペンがあればよい。
私は今年、今使っているバレットジャーナルのなかに書いたし、去年は未だに使いこなせていないypadの方眼メモページにのびのびと書いた。
方眼メモページだけは使いこなせた(笑)
よくYouTubeの手帳関連チャンネルなどを見ていると、今使っている手帳の表紙の写真を撮って、プリントアウトして、切って紙に貼って、その傍に用途を書き込んで…とすごく丁寧で映えることをやっている人もいるが、それはあくまでそういう手作業が好きな人向けであって、その作業自体は手帳会議の本質ではない。
とりあえず、紙(ノートでもいい)とペンを用意しよう。
手帳会議のやり方
いろいろな人の手帳の検討の仕方を見ているとどうも2種類あるようで、それは
- 手帳ありきで用途を決める
- 用途ありきで手帳を探す
私の場合は後者になる。
前者の、まず好きな手帳やノートを買ってきて、それに何か用途を持たせるというのは、手帳やノート自体を楽しむという点では素敵だと思うし、そういう趣味の場合はそれが目的だからよい。
でも、目的が生活や仕事をうまくいかせたいということなら、そのやり方では本末転倒だ。
おそらく手帳やノートが続かない、自分の方が振り回される、という事態になってしまうだろう。
私も何の目的もなくロルバーンフレキシブルを買ったが、未だにうまい用途を思いつかない(笑)。
本来、手帳やノートは自分を支えるツールだと私は思っている。
生活や仕事がスムーズになることが目的であり、手帳やノートはあくまでその手段のひとつ。
ということは、
- まず、自分はどんなことをうまくいかせたいのか?(用途)
- では、そのためにどんな手帳やノートが必要なのか?(ツール)
この順番に考えると、無駄な手帳やノートを買わずに済むし、管理も最小限で済む。
というわけで、次のステップで考えてみよう。
①用途を書き出す
今、あなたが手帳やノートで管理していること・今後管理したいことは何か?
その用途を箇条書きで書き出してみよう。
その際、A4の紙1枚に対し、ひとつの用途を書いていくとよい。
(例)
- 仕事のスケジュール管理
- 仕事の打ち合わせメモ
- プライベートのスケジュール
- SNSの発信管理
- アイデア帳
- 育児日記
- 日記
- 体重・睡眠ログ
- ジャーナリング
②現在のツールを書き添える
①で書き出した用途に、現在使っている手帳やノート、あるいはデジタル系のサービスについて書き添えていく。
新たに発生した用途には書かなくてよいが、すでに使おうと思っているツールが何かあるなら書いてもよい。
(例)
- 仕事のスケジュール管理…Notion
- 仕事の打ち合わせメモ…ニトムズ365daysノート(A5)
- プライベートのスケジュール…Googleカレンダー
- SNSの発信管理…コクヨキャンパスダイアリー(マンスリー、A5)
- アイデア帳…マークスEdit ノート(B6)
- 育児日記…ほぼ日手帳(A6)
- 日記…ダイゴー夜とカフェオレと日記帳
- 体重・睡眠ログ…ナカバヤシ HABIT(ハビット) マーカー&ノート
- ジャーナリング…ミドリMDノート(新書)
③現状の運用見直し
今の用途&ツールの組み合わせで、それぞれうまくいっている点とうまくいってない点を書き出す。
新たに付け加えるものに関しては、使おうと思っているツールに関して、想定されるメリットとデメリットを書き出してみよう。
その際、ツール自体の見直しもそうだが、そもそも用途(目的)を果たしているかどうか?を考えてみよう。
例えば、仮にとても書きやすい手帳だとしても、その目的であるスケジュール管理ができていなければ意味がない。
うまくいっていないのは、
- ツールがあっていない
- ツールをうまく使いこなせていない
- そもそも全く別の原因
などが考えられる。
この「うまくいっていない点」が、不満要素(不便な部分)になるので、それを改善していくにはどうしたらいいかを考える。
他のツールに変えるのか、やり方そのものを変えていくのかなどを検討していくのだ。
この検討をすると、今の自分に本当に必要なツールが見えてくる。
④必要なツールを入手する
こんな手帳やノートがよさそうだ、という予想が出たら、その目的にかなう商品を探して、ピックアップしていく。
ネットで探したら、ページ数やサイズ、価格などを比較できるように、まとめてメモをしておくとよい。
その際、譲れないポイントを軸に探していくと、手間が省ける。
例えば、絶対に方眼でないとダメとか、A5サイズでないとダメとか、用途に応じて、自分なりのこだわりがあると思う。
人気の手帳でも、自分のこだわりや用途に合わないと思ったら手を出さないほうがよい。
自分の方が手帳に合わせるということになり、結局使いづらさを感じて途中で使用を断念することになりがちだからだ。
【まとめ】手帳会議のやり方
大前提として、手帳やノートを選ぶときに
用途(目的)→それに必要なツール
という順番で考えよう。
手帳会議のやり方としては、紙とペンを用意して、次の順番で検討していく。
- 用途を書き出す
- 現在のツールを書き添える
- 現状の運用見直し
- 必要なツールの入手
少し手間暇がかかるが、これで生活や仕事の質が今より上がるなら、やってみる価値は十分にあると思う。

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