アイデア帳(アイデアノート)雑考

アイデアが浮かんだらとにかく書きつけておく専用のノートがある。

そのノートを先日使い終わったので、整理をしてみた。

アイデア帳の使い方&ルール

私の場合は、いくつかのルールに従って、このアイデア帳を運用している。

  • ビジネスでも趣味でも、とにかくアイデアが浮かんだらジャンルを問わず何でも書く。
  • (綴じノートなので)とりあえず時系列に。
  • 必ず日付とアイデアのタイトルを記入する。
  • 新しい案件は必ず新しいページに書く。
  • Bujoと同じように、ページ番号をふり、ノートの最後にインデックスページを設ける。

案件ごとに新しいページにすると、1行だけアイデアが浮かんだ時は1行しか書かないわけだが、別にそれはもったいなくはない。

またそのアイデアに補足したいことが出てきたら、余白に書き足すからである。

あと、綴じノートの場合、見開きでひとつのアイデアを見渡せると便利なので、なるべく左ページから新しい案件について書き出すようにする。

なお、Bujoなど他のノートや紙に書いたものは、このノートに転記したり、貼ったりして、必ず一元化する(ハリウッド映画でいうところの、ペーパーナプキンとか)。

アイデア帳用のノート

これまで使っていたのは、EditのB6方眼ノート(綴じノート)で、240ページもあるので、長く使えた。

約2年で使いきった。

B6はコンパクトで、バッグに入れて色んな所に持ち出して書けたのがとても良かった。

私は結構外出先でアイデアが浮かぶタイプなので、カフェや長期休暇にも持って行った。

このノートの良いところは、紙質が良く、いろんな筆記用具で書いても心地よく書けるし、裏映りもあまりないということだ。

また、個人的には表紙の手触りと美しい色が気に入っている。

アイデア帳の整理をする

これは綴じノートに情報を貯めていく際のデメリットでもあるのだが、書きためたアイデアの検索がしづらい。

インデックスがあるとはいえ、とにかくいろんなジャンルを書いているので、希望のページが見つけにくい。

しかも、Editはそれなりのページ数があるので、ひとつのアイデアの変遷を追いかけるときに、ページを繰るのも大変だ。

時系列で書いているため、例えば32ページに書いたアイデアの続きを、57ページに書いていることなどもあり、その案件をプロジェクト化するときに、それをひとつひとつ拾っていくのが面倒な気がしていた。

となると、案件をジャンルごとに分けたくなるのが人情というもの。

書きつけるときは綴じノートのコンパクトさや手軽さが最高!となるのだが、情報を活用するときはページの入れ替えがしたくなる。

いっそ、必要なページをスキャンしてA4に出し、整理していこうかとも考えたが、それはそれで結構手間だ。

結局、100均でカラフルなフィルム付箋を買ってきて、色ごとにジャンルを設定し、分けていった。

ただし、カテゴリ分けというよりは、タグをつける感覚で整理したので、案件によっては複数の付箋がついているものもある。

これで、あるジャンルの情報だけを見たいときはその色の付箋を追っていけばよいので、情報検索がだいぶラクになったのだった。

昔、「情報は一冊のノートにまとめなさい」という情報一元化のノート術の本があり、当時かなり感化されたのだが、その応用みたいなものである。

次のアイデア帳運用に向けての試行錯誤

新しいアイデア帳を用意するにあたり、今回感じたいくつかの問題点を洗い出してみた。

アイデア帳に書かれた情報は、いつ使用されるかはわからない。

書いて数日後に実行したものもあれば、1年後に形になったものもある。

なので、やはり時系列よりも、書きためたあとで整理できるタイプのノートが良い。

というか、もっと重要なのが、書きつけるときはジャンル分けは考えないでおくということ。

書く前に「これはどのジャンルになるだろう?」と迷うと、肝心のアイデアが消えたりするからだ。

それなら、やっぱり綴じノートより、システム手帳やルーズリーフかな?と思う。

問題は、かといって、書いたものをすぐに保管用バインダーに移したいわけでもないのだ。

240ページもあるEditを使って実感したのは、ことアイデア帳に関しては、「いろんなジャンルのいろんなアイデアがひとつのノートに同居している状態が、それなりの期間あったほうが良い」ということだった。

例えばアイデア帳を持ち出して、カフェでパラパラと眺めるとしよう。

そうすると、数か月前に書いたいくつかの案件に書き足したくなったり、忘れていたアイデアを思い出したりする。

あるいは、ジャンルを分けないことで、複数のジャンルを掛け合わせた斜め上の発想も出てきたりする。

これは、常にまっさらなページしかないリフィルやレポートパッドでは起こりえない。

つまり、書き出したアイデアはある程度同じノートで熟成させておく期間が必要なのである。

  • ある程度、アイデアを1冊に書きためておくことができる(熟成のしやすさ)
  • でも、それらのアイデアをあとで自由に整理できる(検索のしやすさ)
  • その上、外に持ち出せる程度のコンパクトさ(発想のしやすさ)

これを満たすツールは…と考えるものの、いやもう、わがままがすぎる(笑)。

まず、持ち出すことを考えた時に、システム手帳やルーズリーフはかさばるし、リングも重いので個人的にナシ(自宅での保管用とするのはアリ)。

かといって、リング径を小さくすれば、リフィルの収容枚数が減るだけなので、意味がない。

結局、私の中でページ数と厚みの折り合いがつけられるのは、リングノートまでだった。

「リングノートは綴じノートでは?」と思うかもしれないが、ゆくゆくはちぎって整理することも、またダブルリングならリングを開けることも可能となる。

ただ、自宅で本格的にアイデアを練るときによく利用するのは、実はA4のコピー用紙だったりする。

でも外出先ではコンパクトなノートが良いんだよなあ…

というわけで、A4横型の6穴システム手帳のバインダーを購入し、これまでEdit以外にバラバラと書いたものをまとめた。

だが、ちょっと一言だけ書きつけたいときや、外に携帯したいときは、A5のリングノートを使うことにした。

今回選んだのは、たまたま買いおきしていた、ニーモシネの165。

A5縦型で、リングが短辺にある、少し珍しいノート。

むしろデカいメモ帳といったルックスだが、ミシン目が入っており、そこでちぎるとA5正寸になるというすぐれものだ。

いずれこれを整理するときは、6穴を開け、先述のシステム手帳のバインダーに閉じていこうと思っている。

実現したアイデアのページを切り取るのも簡単だ。

ただ、枚数は70枚(140ページ)なのでEditの240ページに比べると、熟成期間も多少は短くなってしまうだろう。

今年1年で使いきれるかな?

他に検討したノート

ロルバーンノート(80枚)

ダブルリングなので、ノート内でどうしても順番を入れ替えたいときはリングを開けて対応できそう。

ミシン目付きで、ちぎりやすい。

裏表紙がしっかりしていて、どこでも書きやすいのも良いし、クリーム色の紙が気に入っている。

「いやいや、ロルバーンフレキシブルがあるやんww」と思われそうだが、フレキシブルの紙質はしっかりとしていて、小心者の私がアイデアを書きなぐるのには少々荷が重い。

ノーマルなロルバーンのほうが、気軽に使える…。

あとフレキシブルは、表紙もリングも少し大きめなんだよねえ…(そしてまたフレキシブルの使い道が見いだせなくなるのだった)。

プロッター リフィルメモパッド(80枚)

ノートとして使えるシステム手帳用のリフィル。

最初から6穴が開いていて、しかも非常に薄い紙なので、驚くほどコンパクト。

ちぎるとバインダーにとじるしかないので、ノート内での順番の入れ替えはできないが、このコンパクトさは本当にすばらしい。

コクヨ ソフトリングノート Soofa(80枚)

リングの素材がふにゃふにゃで、驚くほど書きやすいリングノート。

ノート内でのページの入れ替えはできないが、ミシン目入りで簡単にちぎることができる。

ダブルリングに比べて、リングが小さめでかさばりにくいのもポイントが高い。

中村印刷所×kleid 2ミリフラットノート

A5綴じノートなのに、ページを切り離すとA4の紙になるという、すごすぎるアイデア商品。

コンパクトに持ち歩きたい、でもファイリングはA4で…というわがままが叶う。

書いたことないけど、多分、相当良い紙なんだろうなあ~と思わせるノート。

小心者は手が震えて何も書けないかもしれない。

まとめ

というわけで、2024年からは、アイデア帳はA4横型の6穴システムバインダーと、A5のリングノートの2つで進めてみることにした。

これまでのように一元化にはならないが、A4のバインダーも、これはこれで結構便利なのだ。

コピー用紙でアイデアを練るときだけでなく、A5より大きな紙に書いたものや、パソコンでまとめたアイデアを出力して綴じることも簡単にできる。

外に持ち出すには向いていないが、要は、このバインダーとリングノートのどちらかに集約されていればいい。

ぶっちゃけアイデアで食べているような私にとって、アイデア帳はとても大事なものとなる。

しかも、なるべく快適に効率よく運用したい。

あと、コスパを気にせず(笑)、どんどん書きなぐりたい。

今はいろんなツールやサービスがあるが、私自身、アイデアを出すときだけは、デジタルではやっぱり駄目なので、紙とペンしかないのだ。

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