完全な在宅ワークになり仕事生活が大きく変わったので、また手帳周辺の試行錯誤をする羽目になっている。
誠に遺憾ながら大変に楽しいw
手帳は1月から切り替えたいこともあり、せっかくなので年末まで何か適当に使ってみようと考えた末、手元にあったメモ帳でバレットジャーナル(以下BuJo)に取り組んでみることに。
使ったのは、PlusfileというイギリスのメーカーのCombbound pocket NB160c。
数年前に東急ハンズで見つけ、何となく買っていた。Amazonにも出てこないので、現在国内で入手できるものかどうかはわからない。
購入当時、カバーは赤以外にも数色展開していたと思う。
このメモ帳は、
- 目次を書くページ「Important page contents」がある
- すべてのメモページにナンバリング印刷がなされている
- ページの端に切り取り線が入っている(新しいページがさっと開ける)
という、何気にBuJoにぴったりの仕様。
ちょうど開始からひと月くらい経ったところなので、その感想を書いてみたい。
バレットジャーナルは手帳になりえるか?
やってみようと決めてから早速マンスリーログとフューチャーログのページを作り、日々デイリーログを書いていった。
それ以外に何か書くべき案件が出てきたらそれ専用のページを作って書く。
例えば「今月の支払い一覧」「買うものメモ」「ブログのネタ」とか。
それらはあくまで時系列で、発生したら最新のページに書いていく。
ちなみに凝ったビジュアルのBuJoの画像を見るのは楽しいが、自分には描けないし面倒なので、私のBuJoは超地味である。
走り書きの文字だけで、上記の決まったページをあっさり風味に作っている。
以前、華麗に書こうとして撃沈したことがあるからだ。
今回のトライの目的は、BuJoを自分の手帳として使えるのかどうかを知ること。
なので、楽しいかどうかは置いておいて、用途が果たせるのか、続けられそうか、などが焦点になる。
私が手帳に求めるのは、
- スケジュール管理
- タスク管理
- 思い付き・備忘録などのメモ
がメイン。
以下、それぞれの点について感じたことを書いてみる。
スケジュール
スケジュールはマンスリーログとフューチャーログだけというのは正直心もとない。
長年ウィークリーバーチカルを使ってきたせいだと思うが…。
もちろんデイリーログには予定も書くのだが、BuJoのデイリーログというのは何日も前には書かない。
せいぜい前日に書く程度。つまり、あらかじめ用意されたページではない。
これはやはり未来の特定の日時のことが書ける欄が「あらかじめ」欲しいと思った。
一般の手帳であれば、ウィークリーバーチカルまたはデイリータイプ(1日1ページ)ということになるだろう。
マンスリーログはひと月をざっと見渡すのには最適だが、時間帯まで書くような細かいスケジュール調整には向いていない。
特に、私の仕事は時間帯でスポット的に入ることが多いので、やはり未来の時間軸があったがほうが便利だと感じた。
「じゃあ、デイリーログをあらかじめ作っておいたら?」とも思うが、それなら結局デイリータイプの手帳を買ったほうが早い。
また、未来のスケジュールはマンスリーログとフューチャーログからデイリーログに転記する形になる。
それを怠ると予定自体を忘れたり、ダブルブッキングになったりしそうだ。
そもそもウィークリーバーチカルを使い始めたのが、ウィークリーページだけでスケジュールを管理し、なるべく転記の手間を省くことだったから、この点は自分にはあまり向いていないかもしれない。
マンスリーは半年なり1年なり、メモ帳の前のほうにまとめてあったほうが便利な気がする。
デイリーやそのほかのメモに埋もれてしまうからだ。
見出し代わりに、今月のページには付箋を貼ってもよいのかもしれない。
それと良かった点になるが、今回改めて感じたのは、紙ベースでのスケジュール管理の自由さ。
スケジュールはもうスマホでもいいかな?とも思っていたが、実はデジタルのスケジューラーが苦手とするのが、曖昧なスケジュール。
「多分、3週目あたりが候補」とか、「土日のどちらかで行ける時間帯に」とか。
そういうのは紙ベースなら自由自在だから、やっぱり紙の手帳が便利だなと思ったりもする。
タスク(todo)
これはデイリーログにその日ごとに書くことで頭が整理されるので、結構良いと思った。
ただし、近未来の特定日のタスクが発生したときはやはり、「あらかじめ」その日のページが欲しいとも思う。
いわゆるリマインダのメモ。
フューチャーログに書き込んでもまた転記する必要があるからだ。
また、BuJoでは前日にできなかったタスクを今日のデイリーログに転記するかどうかを考えながら、そもそも本当に必要があるのか?を検討することにも意味があるようだ。
確かに、もう何日も同じタスクが消化しきれてないというのが一目瞭然なので、「覚悟を決めてやる」「やらない」どちらかの選択を迫られるのは悪いことではないのかもしれない。
そしてBuJoの特徴であるキー(記号)はあまり使わなかった。
一応最初に決めておいたのだが、完了したタスクは赤線で消すのが好きだし、何が未完なのかも一目瞭然だ。
小さなメモ帳だから、未完のタスクをどこに送るとかも特に書くほどでもない。
思いついたことは別にページを用意して書くのが好きだから、自分にはキーは必要ないと思った。
メモ(思い付き・備忘録)
思いついたことや、必要なメモを書くページ。
これはBuJoで一番好きなコンセプトだ。
考案者のキャロル氏はカスタムコレクションと呼んでいる。
書こうと思ったら、書く場所を気にすることなく、一番新しいページに専用ページを作ってしまう。
とてもシンプルだ。
一般の手帳なら「メモページが〇ページしかないから、こっちに書いておこう…」などと考えてしまうが、そもそもBuJoは手帳ではなくメモ帳だから、好きなタイミングで好きなページに好きなだけ書いてよい。
ただし、デイリーログやマンスリーログの中にこのメモページが埋もれてしまうので、目次にページ数を記すだけでなく、何か目立つ工夫をしたほうがよいとも思った。
例えば蛍光ペンでラインを引いておくとか、シールを貼るとか。
個人的な総評
- 毎回、マンスリーやフューチャーログのページを用意するのがちょっと面倒。
- 転記が多い。転記の回数は少ないほうが良いと考える人にはあまり向かないかも。
- 好きなタイミングで好きなページを作れる自由さは便利。反面、ページが埋もれてしまい、あとで見つけづらい。
- 未来の予定やタスク(詳細)を「あらかじめ」書いておくことにはあまり向いていない。
- スケジュールよりもタスク中心の人には向いている気がする。
- 毎朝(または前の晩)、「今日は何しよう?何をすべき?」と考える時間が必要。
またはそういうやり方の人には向いている。頭の整理にはなる。 - 日々、アイデアや頭の整理、何かのメモなど色々なことを書き連ねる人にはぴったり!
- 書き込む分量も好きなだけ書けるので、メモスペースや紙が足りない恐怖に苛まれがちな人にもおすすめ。
- 好きなメモ帳やノートでいつからでも始められる!(一部の文具好きにはお勧め・笑)
自分に手帳を合わせるほうが本当は自然
だらだらと雑感を書き連ねたが、BuJoは自由度が高いというのが最大の魅力だから、結局は自分ルールで好きなように使ったほうがいいのだと思う。
考案者ご本人も「自分はこんな感じでやっているよ~」という程度で、別に「全員こうやるべきだ!」とはおそらく思っていないだろう。
手帳マニアである意味、長年の手帳術ジプシーでもある私が、BuJoを知ったときに感銘を受けたのは、「自分のスケジュール&タスク管理を、既存の手帳のフォーマットに合わせる必要は全くない」のだと改めて思いだしたことだった。
スケジュール&タスク管理の達人たちによる、きめ細やかなフォーマットの手帳が人気だけれど、別に合わないのなら無理に合わせなくて良いのだ。
そういうコンセプトのうち、自分が気に入ったエッセンスだけを色々寄せ集めて、好きなように書けばよい。
自分のやり方にフォーマットのほうを合わせるという考え方だ(私の場合は、それが15min Plannerにもつながった)。
ちなみにスケジュールはざっくりでよく、日々のタスク処理が中心の人なら、メモページがたっぷりついたマンスリー手帳を使えば、もっとラクにBuJoができると思う(マンスリーログ・フューチャーログを自分で用意しなくてよい)。
メモページに、デイリーログとメモを書いていけばよいからだ。
または、好きなノートを買って、マンスリーログの代わりにカレンダータイプのシールを貼ったりしてもいいと思う。
なお、私の使用傾向ならBuJoよりもデイリータイプの手帳がいいのでは?と感じた。
使用傾向というのは、タスク中心で、かつ時間単位の未来の予定もそれなりに入ること(ちなみに、これまでは未来のスケジュール調整が中心だったのでウィークリーバーチカルが適していた)。
だとしたら、カスタムコレクションの思い付きやメモは手帳の後ろのほうについているメモページか、専用のメモ帳を用意して合わせて使うか…。
年末までに考えることにする。
追記
バレットジャーナルのやり方をもう一度見直した↓

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