自宅でPCを使って仕事をする人は、大抵インターネットには常時接続状態にしていることが多いのではないだろうか?
私も以前は、デスクについたらすぐにwifiルーターの電源を入れ、常時接続状態にしていた。
だが、最近はやめている。
ネットに接続せずに仕事をすると、びっくりするほど集中できて、作業が捗るということに気づいたからだ。
以来、意識的にネットを断ちながら仕事もそれ以外の作業もするようにしている。
これがなかなか良いと思ったので、その方法をシェアしてみたい。
文章を書くとき
私は、メモやアイデアはアナログ派だが、長文はデジタル派である。
メモやアイデアは、スマホやPCを立ち上げて指で打つのでは全然間に合わないので、とりあえず紙とペンでさっと書いてしまう。
何が間に合わないのかというと、浮かんでくることを文字や図に変換するのがデジタルでは間に合わない。
なぜ間に合わないかは聞かないでいただきたい、自分でも分からない(笑)。
ところがなぜか、きちんとした文章にするときは、手書きではこれまた全然間に合わない。
なぜ間に合わないか、誰か教えていただきたい(笑)。
浮かんでくる文章を文字にするという作業が、紙とペンでは間に合わないが、タッチタイピングならギリギリ間に合うので、そうしている。
例えばこのブログの文章はノートPCで書いている。
もとのアイデアは手書きのメモだ。
ちなみに、なぜかスマホでは長文は打てない。
当然ながら、フリック入力もできない(何度かやってみたが、あまり楽しくないw)。
また、タスクやスケジュールなど手帳に書くようなことも、私にとってはメモに分類されるようで、これまでTrelloのようなタスク管理アプリに何度となく挑戦しては挫折してきた。
ただスケジュールに関してはデジタルで管理しており、グーグルカレンダーだけは一応許容範囲内。
スケジュールも本来は紙の手帳に書く方が圧倒的に早いが、リマインダーや繰り返しの機能が便利なのでスマホで管理している。
まずはオフラインで書く
前置きが長くなったが、以前は、このような文章を書くときにはネットに接続した状態で書いていた。
文章の執筆時に浮かんだ疑問など、すぐに調べものをすることができるからだ。
でも、こらえ性がないので、ブラウザを開いたついでに、ちょっと癒しを求めて可愛い犬の動画など見てしまう…ww
そしてそれを見てしまったが最後、集中力が途切れてしまい、また執筆作業に戻るのに結構なエネルギーを消費してしまうのだ。
なので、「今日は文章を書くぞ」という日は、wifiは切ったまま、まずは文章をWordなどで書く。
仮にそれがブログ用なら、文章ができあがってからネットに接続し、Wordpressに貼り付けるのだ。
また、調べものも後でまとめてすることにした。
調べもののついでに無駄なネットサーフィンをすることが多いからだ。
例えばある事柄を調べようとすると、その事柄について書かれた本が出てきて、しかもうっかりAmazonのページをクリックしてしまう。
するとAmazonはそれに関連する他の本をお勧めに出してくる…というプロセスで、いつの間にかショッピングサイトでどうでもいいネットサーフィンをする羽目に陥る(もちろん、本当に本が欲しくて探しているときなら、Amazonのおススメもありがたいのだが)。
そして我に返り「…で、何を調べていたんだっけ?」となる。
ネットサーフィンは本当に脳のエネルギーを無題消耗する行為のひとつだ。
本来そのエネルギーはやはり執筆に投入したい。
アイデアを出すとき
アイデア出しをPCやipadのようなタブレットなどで行う人は、最近かなり増えたのではないだろうか。
マインドマップアプリや手描きできるアプリが増えたので、そのあたりは抜群に使いやすくなった。
通知はオフにする
ただし、これもネットに接続していると良くない。
ピコン!とアプリやSNSの通知などが来て、その瞬間に集中力が途切れる。
アイデアがどんどん湧いてきて夢中で書き出しているときというのは、自分だけの世界に没頭している状態だ。
ネットの通知はそれに完全に水を差す。
せっかく自分の中に深く潜れていたのに、我に返るともうその深さまでは戻れない。
なので、デジタルでアイデア出しをする場合は、通知をオフにしたり、機内モードにしたりすると良い。
紙とペンは集中しやすい
先述のとおり、私はそもそもアイデア出しはアナログ派なので、アイデアはまず紙に書き出し、紙で練る。
それを企画書や文章など、何らかの形に仕上げるときはPCで行う。
アイデア出しの際の、紙のノートや手帳の最大のメリットは、この「ネットに接続できないところ」だと思う(笑)。
そのおかげで、よほど何かに邪魔されない限りずっと書いていられるので、どんどんアイデア出しが捗る。
また、クアデルノのような電子ノートも、ipadやandroidタブレットと違って通知が来ず、ネットも見られないからこそ、結局アウトプットに集中できる。
アイデア出しをするときは、通知が来ない工夫をするか、そもそもネット接続ができず通知が来ないものを使おう。
繋がる必要があるのはネットではなく、自分の中にあるアイデアの源泉のほうだ。
読書をするとき
私はAmazonのKindleを愛用しているが、スマホで読んだり、PCで読んだり、専用端末(ペーパーホワイト)で読んだりしている。
ちょっとしたスキマ時間などに、しかも、とにかく乱読するので(同時にいろんな本をつまみ読みしていく)、どこまで読んだか、それぞれの端末で自動的に同期してくれるのは本当に助かる。
ただ、出先で急に読みたくなったときはスマホで読むが、基本的には専用端末で読むのが一番良いと感じている。
せっかく読書に夢中になっていても、SNSの通知がくればはやりそちらが気になるのが人情だ。
ややこしい専門書を読んでいるときに、可愛い犬の動画の更新通知が来たらそれをクリックしてしまうw(その逆はほぼない)。
専用端末は接続していなければ何か通知が来ることはないので、完全にオフラインで楽しめる。
なので電車に乗る日など「今日はスキマ時間が発生するだろうな」というときは、専用端末を持っていくことが多い。
ちなみに旅行のときも専用端末は重宝する。
予め何冊もダウンロードしておけば、数時間の移動中にどんなに乱読しようが、スマホのパケットも電池も減らない。
電波障害も関係ないので、飛行機や船の中、山奥の宿でもふつうに楽しめる。
そのあたりはまさに紙の本と変わらない。
むしろ本1冊くらいの重さで何十冊でもダウンロードしておけるので、乱読派の旅行には最高のお供となる。
※↓関係ないが、とうとう字が書き込めるkindle端末が出た…!
紙の本は実は最高
ただし、紙の本もやはり良い。
特に寝る前の読書タイム。
寝る前はなるべくスマホやPCは触らないようにしている。
スマホで読書をすると、ついSNSや動画などを見てしまうから、やはり専用端末か紙の本が良い。
紙の本の三大メリットを上げると、
- ネットに接続できないので通知が来ない
- ブルーライトも出ない
- ページ送りがKindle専用端末のようにもっさりしていない
逆にデメリットは収納時や携帯時にスペースをとったり重かったりすることだが、家で読む分には何の問題もない。
ネットで気が散る状況とは?
マルチタスクは損している
結局、何かに集中したいときにネットで気が散る状況は、
- メール、SNSなどの通知が来る
- つい好きなYouTubeチャンネルを見る
- ネットサーフィンしてしまう
- ショッピングサイトをあれこれ見続ける(楽天市場やAmazonなど)
などになる(私の場合)。
脳はいったん他のことに注意が行くとその情報を処理してしまい、本来とりかかるべき作業のほうに集中できなくなってしまう。
つまり、マルチタスクになってしまうということだ。
文章を書いたり、アイデアを出したりというアウトプット作業は、マルチタスクではムリだ。
一方、読書のようなインプット作業も、集中したいのであればやはりマルチタスクは良くない。
小説ならその世界にどっぷりと浸りたいし、実用書や専門書なら自分なりに考えながら読み進めていくので、やはりそこに脳のエネルギーを使いたい。
また、読書しながらアイデアが浮かぶこともあるので、やはりアウトプットの時間でもある。
私自身、上記の作業のときは音楽すら聴かない。
ただカフェなどで作業するときは、あのざわざわ感がホワイトノイズのような感覚になることもあるが…。
ネットをオフにする勇気をもとう
結局そのようなクリエイティブな作業をするときのマルチタスクを避ける方法としては、「インターネットを断つ」こと。
最近は、どちらかというと「必要な時しか接続しない」くらいのほうがいいのでは?とも思っているので、PCはそうしている。
スマホはなかなかそうはいかないのがつらいところだが、スマホの電池が切れていた日は確かに仕事が捗っている気もする…(笑)。
というわけで、「何か最近仕事が捗らないなあ」と思う方はぜひ試していただきたい。
なお、この「インターネット断ち」の大きな副作用として、「紙のノートや手帳がいっそう愛おしくなる」というものがあるが、ノートや手帳マニアでなければあまり影響はないのでご安心を(笑)。
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