One Driveのファイルオンデマンドの意外な注意点

メインで使うノートPCのデータは、クラウドストレージのOneDriveの容量を増やして、そこに同期している。

設定として「ファイルオンデマンド」設定にしているのだが、先日ちょっとやらかしたので、注意喚起も含めて書いてみる。

「空き容量を増やす」に要注意

早速だが、今回私がやらかしたのは…、

なぜか、デスクトップ上で手がすべって(涙)、「空き容量を増やす」を右クリックしてしまったこと。

すると、普段よく使うファイル類(の実体)がPCから消え、あっという間にクラウドのみの保存になってしまった…。

それをまたPC上に戻すのに同期作業で数時間かかった。

そして、運悪くネット回線がスマホのテザリング中ということを忘れていたため、これまたあっという間にスマホのパケットがゼロになってしまった(涙涙)。

One Driveの仕組みが分かっている人は、これより先の情報は必要はないが、よく分からないまま使っている人(←私)は、同じ轍を踏まないためにも、良かったら読んでいただきたい。

OneDriveのバックアップ(同期)とファイルオンデマンドの仕組み

便利なファイルオンデマンド

OneDriveを使ったバックアップ機能は、PCの「デスクトップ」「ドキュメント」「画像」をクラウド上(=One Drive)に自動でバックアップしてくれるもの。
厳密にいえば、バックアップというよりは、自動で同期される。

PCでファイルを作れば、自動的にOneDrive上にも表れるし、PCでファイルを削除すれば、OneDriveのバックアップも消える。(その逆もしかり)
「どれが一番新しいバージョンのファイルだっけ?」などと悩むことはない。

バックアップ設定で、「ファイルオンデマンド」にしておくと、基本的にはデータはクラウド上に保存される。
PC側でファイルをクリックして開こうとすると、瞬時にダウンロードされて普通に開ける。

メリットは、ファイルはクラウド上にあるから、PCの容量の節約になるということ。
なので、ネット環境がある状態で使うのが前提になっている。

ファイルの保存状況は3種類

ファイルオンデマンド設定にすると、ファイルは以下の3つの保存状況のいずれかになる。

  • 雲のマーク:実体がクラウド上のみに保存されているファイル。ネットにつないでクリックすれば開ける。
  • 白いチェックマーク:PC上にもダウンロードされているのでネットなしで開けるファイル。ただし、ストレージセンサーを設定して空き容量が少ないと判断されたときは、クラウドのみ保存に変わる。
  • 緑のチェックマーク:PC上にも保存されているのでネットなしで開けるファイル。書き換えれば、クラウドにも反映される。

もちろん、これらは自分でコントロールできる。
ファイルやフォルダで、右クリックして、

  • このデバイス上で常に保持する
  • 空き容量を増やす

のいずれかを選ぶだけだ。

  • 「このデバイス上で常に保持する」を選べば、ファイルはPC上にも保存されたままで、緑のチェックマークとなる。
  • 「空き容量を増やす」を選べば、PC上からファイルの実体は消え、クラウド上のみの保存となるので、雲のマークとなる。

詳しくはMicrosoftのページでご確認を。

Windows 用 OneDrive ファイル オンデマンドでディスク領域を節約する - Microsoft サポート
OneDrive Files On-Demand を使用して OneDrive ファイルを同期し、Windows 10のディスク領域を節約する方法について説明します。

今回起きた悲劇

自分の場合、ファイルの使用頻度を考えても、いつもネットにつないだままPCを使う…という状況ばかりではない。

別に少々、容量を占有されてもいいから…と思い、「このデバイス上で常に保持する」にしていたのだが、先に書いたように、うっかり手が滑って、「空き容量を増やす」をクリックしてしまったのだった。デスクトップ上で。

クリックしてしまったら、「本当にそうしていいの?」的なワンクッションもなく、あっという間に、PC上からデータがなくなり、クラウド上のみの保存となってしまった。

しかも、たまたまデスクトップに動画や画像など、重いファイルも含めて、結構な数を置いていたから、これをまたPC上に同期(ダウンロード)しなおすのに時間とパケットを消費したというわけだ。

このファイルオンデマンドは、日々ちびちびと書き換えられるファイルを自動的に同期してくれる点では本当に優れものなのだが、いったん、全体をバックアップという作業に入ってしまうと、このように時間とパケットをかなり消費してしまう

私の場合はせいぜい15GB程度の同期なのだが、これが数百GBとなるともっと大変だろう。

よくある ファイルオンデマンド の注意点

バックアップを解除すると落とし穴が

ちなみに、このOneDriveのファイルオンデマンドに関して、もっともよく注意喚起がなされているのは、バックアップを辞めたときのこと。

普段からクラウドのみに保存するようにした場合、PCの容量が少なくても、クラウドの容量が大きければ、ファイルはどんどん保存できる(実際にOne Driveは1TBでもOKだ)。

そうなると、バックアップを辞めて、データをPCに戻そうとしたときには、PCに入りきらないほどのデータがダウンロードされてくることになる(というか、多分ダウンロードできない)。

ドラえもんの四次元ポケットの中身の全部が、のび太の部屋には入りきらないのと同じだ。

私としては、上記の点については了承済みで、「そんな辞めるなんてことはしないけどね?」と思っていたが、今回、まったく異なる原因(思わぬ右クリック)でちょっと大変なことになったので、この記事を書いてみた。

まあ、わかりきっている人から見れば、「あらあ、うっかり屋だねえ…」と思われるだけのことなのだが(笑)。

どこに保存するか、賢く使い分けよう

本来は、データの保存場所について、3種類の状態を使い分けるのが最も良い。

頻繁にオフライン作業をするようなファイルやフォルダだけ「このデバイス上で常に保持する」にして、あとはクラウドのほうで保存するなどすれば、PCの容量も賢く使える。

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